日本の引出物

式場が決まってすぐ、実家に引き出物のカタログが送られてきました。これがものすごい冊数でした。いざ引き出物探しがスタート。
そもそも日本の引き出物は… 記念品+引菓子+縁起物
という3点が基本。奇数(割り切れない数)で揃えるのが縁起がいいそうです。これまで出席した友人の結婚式を思い返しても、やはりこの3点セットが定番でした。友人は合計5,500~8,000円、親族や上司は7,000~13,000円が相場とのこと。ただ、どれだけカタログを眺めても、どれも一緒に見えてしまい、ピンとくるものがありませんでした。
国際結婚ならではの引き出物

ゲストへの感謝の気持ちを伝えるために、どうにか私たちのオリジナリティーを出せないものか…。そこで思いついたのが、旦那Mi Amorの母国スペインに由来するプレゼントです。基本的に引き出物は日本人の列席者を対象と考えていたため、“スペインの美味しいお菓子やお洒落なお土産は、きっとユニークで喜ばれるはず!”という考えに至りました。こうして、スペイン産の引き出物探しがスタートしました。
スペインならではの引き出物
記念品

最初は無難にカタログギフトにしようかと考えていましたが、マドリードに旅行した際に、お洒落なスペイン産オリーブオイルをたくさん見かけ、食品だっていいじゃないかと心変わりしました。
初めに日本のインターナショナルマーケットなどを調べましたが、家庭用の飾り気のないものばかり。次に、スペインのオンラインマーケットで一括購入し海外発送をする、旦那の親族に持ってきてもらうなどの案を考えました。しかし、ほとんどがガラスのボトルのため、破損が心配になりました。
そこで、日本国内の輸入販売店に個別で問い合わせました。ありがたいことに、ネット上でスペイン産のオリーブオイルを専門で取り扱っているお店がいくつか見つかりました。「引き出物用に特別なラッピングをして日本語の説明書も同封します」と一番丁寧に対応して下さったお店に決定。事前に内容表示や包装など、細かい部分まで写真で確認をさせてもらいました。やはり日本人のいるお店の方が引き出物についてよく理解しているし、安心してお任せできます。我ながらよい決断をしたなと思います。
引菓子

スペインではクリスマスシーズンのお菓子として知名度の高い、トゥロンが第一候補でした。以前も紹介したAlmendroのPalitos de Turron(パリートス・デ・トゥロン)(詳しくは⇒こちら)が第一候補だったのですが、日本で販売しているお店は残念ながらありませんでした。ポッキーのようなスティックタイプなので、発送中のダメージも気になり、スペインからの取り寄せは断念。標準的なトゥロンは日本のインターナショナルマーケットでも見つかりましたが、引菓子向けの上品にラッピングされたものは見つかりませんでした。

そこで発見したのがスペインの伝統菓子を日本国内で手作りしているお店です。スペインで修業をしたパティシエが帰国後お店を開き、店頭やオンラインショップで販売していて、センスの良い可愛いお菓子がたくさんありました。スペイン産ではありませんが、スペインのお菓子にかわりはありません。
一先ず詰め合わせを1つ購入し、実家の家族に発送して味見してもらいました。お洒落で美味しいお菓子ばかりで、問い合わせのメールへの対応もとっても丁寧にいただきました。さらに、引菓子用に日持ちをするお菓子を上品な箱に詰め合わせた、通常は販売していないセットをご提案いただきました。ここでも、日本ならではの細やかな気遣いのおかげで、とても安心してお願いできました。
縁起物

最初に縁起物として検討していたのは、以前おすすめのお土産として紹介したイビサ島の塩です。パッケージが可愛く、このサイズならスペインのオンラインショップで一括購入し、旦那の家族に来日の際に持ってきてもらえそうです。ただ途中で気が付いたのが、“結婚式の引き出物で塩って微妙じゃないかな・・・”ということです。

散々探してたどり着いたのが、スペインのばらまき土産の一つ、La violetaのキャンディーです。見た目が可愛く、小さいので旦那の家族にスペインから持ってきてもらえそうです。オンラインショップで簡単に一括購入できるのも助かりました。