【海外在住】コロナで結婚式をキャンセル…入国制限で帰国できない!

結婚して1年の海外在住夫婦です。桜の時期に合わせ、日本に帰国して結婚式を挙げる予定でした。新型コロナウイルスの影響で、一度は秋に延期したものの、帰国のめどが立たず結婚式を諦めました。

結婚式を諦めた理由

1年前、スペイン人の夫と国際結婚をしました。海外在住のため在留資格がなく、外国人の夫は配偶者であっても日本への入国が制限されています。新郎なしでの結婚式は、もちろん不可能です。式場の特別対応で最大1年間の延期が可能だったため、再度来年春への延期も検討しました。しかし、さほど悩むことなく、結婚式というライフイベントを「諦めるという決断に至りました。

空港

ゲストを振り回したくない

一番の理由は、2度目の延期で、再度ゲストを振り回したくなかったことです。1回目の延期は、招待した親族や職場の上司、友人たちに、招待状を送った後での延期でした。遠方からの参列で、既にホテルや飛行機をとっていたゲストもいました。世間は、学校の休校、海外からの入国制限と、一気に自粛モードになっていっていた頃です。挙式日まで1カ月を切った急なキャンセルでしたが、海外から御詫び状を手配することもできず、メールやSNSで延期の連絡を入れました。それからしばらくして、ゲスト一人ひとりに再度新しい秋の日程を伝えました。(1回目の延期については⇒こちら)

結婚式テーブル

秋から来年の春へ2回目の延期となると、またお詫びの連絡をして、新しい日程で予定をあけてもらわなくてはなりません。それまでにワクチンが開発され、入国制限が緩和される保証はどこにもなく、延期しても結局キャンセルになる可能性も十分にあります。これ以上の予定変更にゲストを巻き込みたくないと感じました。

新婚感が薄れてきた

結婚式の準備を始めたのは1年以上前のこと。衣裳、食事、引き出物、披露宴のタイムテーブル、スペインからのゲストの観光プランまで、一度は全て計画を練っていたものの、半年単位での延期で、結婚式へのモチベーションはだんだん薄れていきました。老若男女問わず、今は自粛ムード。ただただハッピーな気持ちで結婚式の準備を進めていける状況ではありません。

2本の歯ブラシ

と同時に、入籍までの期間も入れると夫とはすでに2年以上同棲しています。出会った頃の初々しさはなくなり、お互い“素”丸出しの家族そのものです。“指輪交換”、“ケーキ入刀”、“誓いのキス”など、結婚式の象徴を思い浮かべると「今更感」が否めなくなってきました

結婚式を原点に戻って考えた

「もともとなぜ結婚式をしたかったか」と夫婦で原点に戻って考えてみました。私たちにとっての最大の目的は、両家の顔合わせです。本来は結婚前に行われるべきですが、夫の海外転勤に合わせ慌ただしく国際結婚の手続きをしたため、まだ実現できていません。この結婚式を機に義両親を日本へ招き、両家揃って初めての顔合わせとなるはずでした。

shinzenshiki

また、結婚式を通じて、これまでお世話になった方に感謝の気持ちを伝えたいという思いも強かったです。これに関しても、誰よりも「ありがとう」を言いたい相手を考えたとき、やはりお互いの両親が浮かびました。そう考えると、思い描いていた結婚式の形はあまり重要ではなくなり、思い切って「披露宴を諦める」という結論に至りました。

今後の予定

キャンセルの相談を式場にしたところ、「写真婚」というプランを案内してもらいました。その名の通り、衣装を着て、写真だけ撮るプランです。記念になるし、お世話になった方にはハガキを作成して送ることができます。何より、自分たちだけなので、延期やキャンセルも柔軟に対応できます。また、家族だけが参列する「家族婚」もあると教えてもらいました。もし入国制限が緩和されれば、お互いの両親を招き挙式・会食ができます。

マスク2枚

このまま全てを中止するとキャンセル料が発生するため、まずは、披露宴を諦め、この家族婚・写真婚の2プランでもう数カ月様子をみることになりました。まだまだキャンセルの可能性も大きく、たとえ実現できたとしても写真婚になりそうです。それでも両親はきっと喜んでくれるはずです。そして、両家の顔合わせは安心して海外を行き来できるようになったら、必ず実現します。

思いもよらないコロナウイルスの到来で、なかなか先が見えずもどかしい思いもしましたが、結婚式とは何か、今自分たちがどう行動すべきか、いろいろと考えさせられました。いつか、「あんなこともあったね」と家族そろって言える日が来るといいなと思います。
ついに実現したフォトウエディングについては⇒こちら
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