【スペイン移住】マドリードで部屋を借りる~部屋探しから入居まで~

海外移住でマドリードに引っ越して早1か月。予想以上に部屋探しに時間がかかり、ホテルやエアビーを転々とする日々が続きました。マドリードならではの不動産事情、失敗談を踏まえた部屋探しのポイント、賃貸契約の流れを紹介します。

不動産サイトで物件探し

タイピング

日本の部屋探しと同様、スペインでもまずは不動産サイトで候補物件をピックアップしていきます。定番の部屋探しサイトは掲載数の多いidealistaと写真が大きく見やすいfotocasaです。fotocasaは地図上での操作がしづらくなかなか慣れなかったため、結局ほぼidealistaで部屋探しをしました。

値段、広さ、部屋数、バスルームの数、掲載時期などにチェックを入れて検索をかけ、地図上に表示される物件をクリックして写真を見ていきます。私は浴槽付きのバスルームが希望だったので、写真を見た時点でかなり候補が絞れました。備考欄に入居時期や賃貸期間が書いてあることもあるのでざっと目を通してから連絡先に電話します。基本的にそこからは担当者とWhatsApp、SMSなどを通じて個人でやりとりするようになります。

ここで注意するのが、ほとんどの不動産会社が土日はやっていないことです。平日に内見しなくてはいけない上、土日は電話で問い合わせることすらできません。電話がなかなか通じない会社があったり、すぐに内見に行けない物件があったりと、予想以上に手間取ってしまいました。振り返れば、私たちのように、国をまたいで引っ越しをする場合は、事前に候補物件を絞り不動産会社に連絡をしはじめておくべきでした。

マドリード不動産事情

スペインの国旗

日本と大きく異なる点は、築年数の概念がないことです。記載自体が少なく、内見時に家主さんに聞いても分からない物件すらありました。ネットで部屋探しをしていると、外観のとってもレトロな建物もヒットしますが、年季の入った物件はだいたいエレベータがありません。また、階数の数え方が異なり、1階=日本の2階です。地下階も存在し、私たちは日当たりと安全面への考慮から、チェック項目でbajos(地下階)は外して検索しました。

マドリードは家具付き物件も多く存在するものの、候補が限られてしまうので、とりあえず家具なし・家具付き両方で広く探していくのが効率的だと思います。また、多くの投稿が通りの名前、もしくは番地まで書いてくれているので、事前に地図アプリで通勤時間を検索しておくと便利です。

初期費用と賃貸契約

内見で気に入った物件があればいよいよ申し込みです。ここでも、不動産会社によっては直近3ヶ月の給与明細が必要になる場合があるため、海外からの移住の場合は注意が必要です。雇用契約書の提出や保証人をつけることで了承してくれる家主さんもいるので、出せる書類は全て提出して交渉します。

業者には所有する物件を直接貸し出すオーナー業者と、日本でいう仲介業者があります。仲介業者を介せば、通常1か月分の賃料+税金の仲介手数料がかかりますが、業者によっては毎月の家賃に上乗せするという厳しめの業者もありました。また、投稿の連絡先にParticularと書いてあれば家主さんとの直接契約になり仲介手数料がかかりません。ただ、業者ではないが故、書類審査にやたら時間がかかることもありました。その他の初期費用としては、日本でいう敷金が賃料1~2か月分かかります。

海外の賃貸借契約

通常申し込みから数日で家主さんの返事があり、両者が納得した時点で契約日・入居日を決める最終段階に入ります。私たちは運よく家主さんとの直接契約をしましたが、契約に先立ち頭金を送金し、入居日当日に物件にて契約を交わして残りの初期費用を支払い、そのまま鍵を受け取りました。また、今回私たちは部屋探しに時間がかかったことで、問題なく初期費用を準備できましたが、海外移住の場合は銀行口座の開設・海外送金の目途も立てておく必要があると思います。

マドリードでの部屋探し体験談を紹介しました。1か月に渡る部屋探しの末、自分たちにぴったりの家具付き物件を見つけることができました。もう当分引っ越しはしたくありませんが、もしまた引っ越すことがあれば、今回の教訓を糧にもっと効率的に部屋探しをすることができると思います。
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