いざスペイン大使館へ
スペイン大使館での面接予約は11時半。六本木1丁目から木漏れ日のきれいなスペイン坂を登っていくと、高い塀に覆われたスペイン大使館に到着しました。入り口が見つけにくかったですが、ちょうど警察の方が通りかかったので教えてもらいました。
スペイン大使館の様子
空港のようなセキュリティーチェックの後、受付前の待合室に通されました。待合室には学生さんらしき日本人や、日本に住むスペイン人など、10人ほどが腰かけていました。窓口で対応しているのは2人。その奥にもう1人。いずれもスペイン語堪能な日本人の方でした。その奥で、電話がなり続けていました。「そうか、大使館に電話が通じない理由はこれか」と、はっとしました。(関連記事;スペイン大使館は電話が通じない)
よく観察していると、家族全員の在留届出をしにきたのに、1人分しか書類を記入していない人、それはホームページに書いてあるでしょ!ということを窓口で質問している人もいて、大使館で働く方の多忙さがひしひしと伝わってきました。たった数人で、日本に住むスペイン人の在留届から、スペインで学びたい日本人の学生ビザ、私達のような国際結婚まで、全てまわしているのです。
在留届出
当日はスペイン人夫の在留届出手続き(詳しくはこちら)のため、30分前に到着しました。全て書類を事前に印刷し、記入してきたこともあり、手続きはすんなり済みました。窓口のやさしい日本人のおじさまも、夫に合わせてスペイン語で対応してくださいました。
大使との面接
それからサンタクロースのようなスペイン人のおじさん(大使)が奥から現れ、受付の裏側の応接間に通されました。「一人ずつ簡単な面接をするよ」と言われ、夫が先に部屋に入ります。数分で交代。「スペイン語と英語どっちがいい?」と聞かれ、まだ聞き取れる英語でお願いしました。ラフな感じで、サンタクロースにいつごろ夫と出会ったか、結婚後の同居の予定などを聞かれました。今度は夫も呼ばれ、2人そろって何枚もある書類の説明を受けました。片っ端からサインをして面接は終了。
面接後
その後別の日本人の方にバトンタッチし、今後の書類の提出についての説明を聞きました。具体的には、日本の役所での婚姻届提出後の流れ、大使館発行のスペイン語もしくは英語の婚姻証明が必要かというような内容でした。最後に「たくさんメールで質問させていただき、お世話になりました。」とお礼を言いましたが「そうなんですか?」と返されました。毎日何件も裁いていたら、誰が誰だか把握できないのだろうと察しました。
婚姻具備証明書
やっと手に入れた『婚姻具備証明』。内容は以下のようになっていました。スペイン語の原本、2枚目は日本語の対訳になっており、割り印が押されていました。
在東京市民登録課
末尾署名の市民登録担当官は、本証明書発行の日付をもって、戸籍法第364条に照らし、また本人の宣言に基づき以下の事項を証明する。
氏名:
国籍:
両親の氏名:父親ー
母親ー
出生地:
生年月日:
現住所:
上記の者が現在生存しており、また、独身者であることを証する。
日本国籍を有する〇〇〇〇氏と婚姻を結ぶにあたりスペイン国法上なんらの障害が存在しないことを証するために本状を発行する。
東京、〇〇年〇月〇日
大使の名前
署名
市民登録担当官
スペイン国大使館
すぐに翌日提出予定の地元の役所にメールで確認を依頼しました。(役所での婚姻届、婚姻具備証明書の提出は⇒こちら)