【スペイン語】DELE B2をマドリードで受験!出題内容と3ヶ月勉強法!

試験当日の流れと出題内容

B1を受験してから5年以上たっていたため、久しぶりのDELE受験でした。当日の流れやリスニングの出題方法など、随分忘れているところもあり、試験中、そうきたか~…!と驚きながら解いた場面もありました。ここからは当日の流れEDELSAの公式問題集との違いを紹介します。

marksheet

PRUEBA ORAL(スピーキング)

マドリード市内の語学学校で受験しましたが、私は1日目の夕方(もともと試験日になっていた日の前日)に面接試験がありました。その日最後の受験者だったとはいえ、19時以降にテストをするなんていかにもスペインだな~と思いながら会場に向かいました。

身分証の確認の後、TAREA1, 2ともに2枚のお題から選ぶよう指示されます。いずれも写真入りでラミネート加工されたA4サイズのお題でした。その後、20分間別室で準備時間があり、白紙鉛筆を渡されました。この部屋は他の受験生の出入りもある部屋で、時間は担当者の方がだいたいではかっている様子でした。

その後面接の部屋に通され、再度身分証の提示がありました。部屋にいるのは、面接官と背後から採点する試験官の2人です。

  • TAREA1 読書習慣向上の提案5つ、それぞれの良い点、悪い点をプレゼン。
  • TAREA2 カップルが勉強している写真の説明(公式問題集よりも質問項目が多い
  • TAREA3 「テレビゲームと子ども」のお題でアンケート調査を見て話す。

TAREA1は問題集よりも1つ少ない5つのpropuestaで、一つずつの文章もかなり短めでした。おかげで準備時間は、すぐに何を言おうか考え始めることができました。面接官の方は時間は計っていなかったようでしたが、私の感覚ではプレゼンは7分より短かく追加の質問も1つだけであっという間でした。

TAREA2は、逆に質問項目が多く、すべてを網羅するのは厳しい印象を受けました。いくつかピックアップしてメモし、面接室でも写真とメモを見ながら話せました。こちらも感覚では2分なかった気がします。その後、日本の学校の話になり、図書の時間や国語の教科書について話しました。

TAREA3は、その場で2つのお題から選ぶよう指示があり、アンケート結果に目を通す時間が与えられました。私は、「ゲームが子育てに役立つとは思えない」と全否定しましたが、その後自分が子供のころゲームなしで育った話を加えました。

全体的に面接官の話スピードが速く、冠詞や活用のミスを連発しましたが、考えながら話していると助け舟を出してくる面接官だったので、試験というよりおしゃべりしている感覚であっという間に終了しました。

Comprensión de Lectura(リーディング)

翌日は30分前の集合で、入室すると鉛筆消しゴムが各席に置かれていました。隣同士で1席も空けず、他の受験生とかなり近い距離で座りました

  • TAREA1 パラグラフごとの内容把握 (海外を転々とする移民の話)
  • TAREA2 看護師の経験談
  • TAREA3 空所補充 (感情のコントロールについて)
  • TAREA4 文法穴埋め (庭についていろいろ書いてある話)

ほぼ問題集どおりでしたが、比較的基礎的なテーマで読みやすい印象を受けました。心配していた70分の時間制限も大丈夫でした。試験官が「読解が早く終わったらリスニングの問題を見ていいよ」と伝え、多くの受験生が目を通していました。

Comprensión Auditiva(リスニング)

その後、トイレ休憩もなくぶっ通しで40分間のリスニングがありました。

  • TAREA1 短い会話文を聞いて選ぶ問題
  • TAREA2 会話文を1つ聞いて、どちらが言ったか、誰も言ってないかを選ぶ問題
  • TAREA3 コロンビアの画家ボテロの息子へのインタビュー
  • TAREA4 多数ある発言を誰が言ったか当てはめる問題
  • TAREA5 宇宙飛行士になったメキシコ人の経験談

問題集と異なったのは、TAREA1とTAREA4です。付属CDでは多数ある発言が通しで流れるため、練習では2回通しで聞いて解いていました。本番では、TAREA1、TAREA4ともに各発言が2回ずつ流れました。また、TAREA4は選択肢が問題集より短めでしたが、その分選びにくい印象を受けました。さらに、TAREA2は問題集で1度だけ出てきた、解答欄が左から女、男の並びになっているパターンでした。危うく引っかかりそうでしたが、問題集で2度ミスしていたので気がつけました。

Expresión e Interacción Escrita(ライティング)

その後、20分ほどの休憩後、ライティングがありました。青のボールペンが会場で準備されていましたが、手が痛くなるので持参したものを使いました。下書きの紙はA4が1枚配られ、裏表にペンで下書きしました。

  • TAREA1 所属する組織にBanco del tiempo というシステムを紹介するメールを書く150-180語
  • TAREA2 (選択式)「スペイン人の砂糖の過剰摂取について」グラフの統計を見て書く 150-180語

TAREA1はBanco del tiempoが何かはほぼ書かれておらず、最初のリスニングに重きが置かれていました。清書の際、かなり間違えて二重線で消しましたが、黒塗りにしたり、線で消したりと、他の受験生もたくさん書き直していました。「終わった人から退室していい」と言われ、昼過ぎには解散しました。

結果は…

ちょうど2か月後にメールで受け取った結果は、なんとあと0.5点で不合格!一番心配していたスピーキングは思いのほか高得点で、逆に自信があったライティングでの失点が影響していました。3か月間勉強をしながら、かなりレベルが高めだと感じていたので、1回目でよくここまで健闘したなと思う反面、やはりあと1点以下だったと思うととても悔しかったです。すぐに次の試験に申し込み、追加で2.5か月勉強することにしました。(追加購入した問題集や、2回目のテスト内容はまた追って書きます。)

久々にDELEを受験してみて、テスト対策が大変だった分、これまで自分が使えなかった文法項目を理解したり、新しい単語を使えるようになったりと、やはりスペイン語能力の向上にはかなり効果があったように感じます。スペイン語が母語の国に暮らすうちに自然と話せるようになるタイプの人もいますが、私はあくまで自分を追い込まないと逃げるタイプ。戒めとしてB2も合格するまで受験し続けると思います。頑張るぞ~!
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