国際結婚&海外移住のきっかけと決断~スペイン人夫とアメリカへ~

 言語や文化の壁を愛の力で乗り越えたり、国境を越えた大恋愛の末結ばれたり、国際結婚ってなんだか情熱的…と以前の私はイメージしていました。でも実際のところ、私とスペインの人夫との結婚は急に決まって、タイムリミットに追われながら事務的に進んでいきました。また、手続きだけでもかなりの時間と労力を費やした結婚でもありました。

国際結婚のきっかけ

手をつなぐカップル 国際結婚をすることになったきっかけは、スペイン人の夫にアメリカの会社から引き抜きが来たことでした。日本で出会い、半同棲をしていましたが、その時点でまだ半年のお付き合い。お互い将来を意識して付き合ってはいたけれど、まさかこんなに早くに結婚を決断するとは。

 大きな会社からのオファーだったので、夫の人生においてとっても大事なステップだとすぐ分かりました。私は直感的に、「夫だけアメリカに行って私が日本に残るのは考えられない」と思い、結局その後、このファーストインプレッションに従うことになります。 

アメリカへ移住する方法

パスポート 私が一緒にアメリカ行くにはどういう方法があるか調べ始めました。私は20代前半に海外留学海外ボランティアの経験がありますが、調べていくうちに、「アメリカはなかなかビザ申請が厳しそう」と感じ始めました。ワーホリなんてごまかしは通用しません。

 まず検討したのは『学生ビザ』。貯金を崩して授業料を払わなければいけないこと、アラサーで学生という身分に戻ることに抵抗がありました。次に検討したのは『B2ビザ』。ツーリングする人などが申請するビザのようですが、詳しい旅程や資金の証明など複雑そうです。おまけに夫の会社のビザ担当者に、「目的に沿わないビザだからおすすめできないし、会社から何のサポートもできない」と言われました。そこで行きついたのが『配偶者ビザ』でした。夫のビザに基づいて、夫の会社の後ろ盾によって発行されます。一番確実で滞在目的も一致するビザでした…でも、まず、結婚しなきゃ。

国際結婚の決断

新郎新婦足元 そもそも、自分の年齢も気になっていました。仕事も辞めて、借りていた家ごととっぱらってアメリカまで行くのは、正直かなりのリスクに思えました。向こうで突発的に喧嘩でもして戻ってきたら、『アラサーニートシングル家なき子』になります。

私が全てを捨ててアメリカに着いて行く決断をするのなら、夫にもそれなりの覚悟を決めてほしい

 最初は、「必要なら結婚しよう!どうやるの?指輪渡すの?」と勢いだけで話していた夫。しかし、私の何とも女性的・日本人的な思いはなかなか彼には伝わらず、複雑極まりない手続き中に「もう学生ビザにしたらいいじゃん?」と、ずれた発言で何度も喧嘩になりました。

国際結婚手続きスタート

 何度も話合いと衝突を繰り返し、国際結婚への諸手続きを始めたものの、ここから書類準備に費やすこと、約半年。「国際結婚だからいくつか余分に準備がいるのだろうな」と思ってはいましたが、そんなもんじゃなかったです。国際結婚の手続きは、これまでの私の人生の中で一番複雑で手強い手続きでしたこの途中で別れちゃうカポーもいるんじゃないかな、と思ったくらいです。

国際結婚、こんな大変だったのか‼

 『配偶者ビザ』を取得して一緒にアメリカに行くため、国際結婚をすることに決めた私たち。第一の砦は…スペイン人姑、ラティーナママでした。続きます。
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