国際結婚、姑は外国人
スペイン人夫のママは、日本でいう「肝っ玉母さん」。年子で男の子を2人産み、パパが出稼ぎに行っている間、女手一つで育て上げました。夫が10歳の頃、2人を連れてスペインへ移住。言葉は母国と同じスペイン語でも、アクセントを直し、なれない文化や職場での差別と戦いながら生きてきました。それからパパとも離婚して、今でもバリバリ働く、綺麗な強いママです。
スペイン人の姑と初対面
そんなママと、夫のSkypeで初めて話した時、「スペイン人とは結婚したら駄目よ」と笑い半分で言われました。半分ジョークだったとしても、グサッときました。それでも落ち着いて考えると、「私たちが先のことを真剣に考えようとしているのを感じとったんだろうな」と悟りました。会ったこともない、遠いアジアの地で出会った女に、大事な大事な息子を取られる気持ち。母親になったことがない私でも、なんとなく想像がつきました。
国際結婚を親に報告
ママへ打ち明けることへの恐怖心からか、結婚して配偶者ビザをとり、一緒にアメリカに行こうと二人で話し合ってから、夫はかれこれ1か月そのことをママに話すのをしぶっていました。
そして、ついにある日帰宅した時、夫の口から「オカエリ~。お母さんがOKしたよ。」と待ちに待った一言。ママの許可が下りない覚悟をしていた私は、若干拍子抜けしました。口のうまい夫は「Sakuraがどれほど家のことをやってくれているか、一緒にアメリカに来てくれることが、本当に自分の支えになるんだ」とせ一生懸命説得したそうです。(やればできるじゃないか!)
国際結婚に親の許可は必要か
私の母親は私にとって理想の母親です。私が迷っているときは相談相手になってくれたし、仕事を辞めて海外ボランティアに行くときも、「頑張っておいで」と背中を押してくれました。外国人との結婚でも、「今までお付き合いした人の中で一番なんじゃない?」と国籍ではなく、夫の人柄で判断してくれました。夫側は許可がおりるか五分五分と感じていましたが、もし夫のママが反対すれば、あのタイミングで結婚を決めることはなかったと思います。
世の中いろんな親がいて、様々な結婚があるのだろうけど、私たちはお互いの両親のOKをもらって、結婚に向けて動き出せてよかったと感じています。将来どこの国で生きていくかわからない。言葉もまともに通じない。子どもが生まれたとして、どれくらいの頻度で里帰りできるか分からない。だからこそ、お互いの家族が祝福してくれる結婚であることに越したこっちゃないと思います。