日本の四季
私が一番恋しくなるのが日本の季節感です。以前ヨーロッパに語学留学していたときも、南米でボランティアに参加していたときも、一番日本にワープしたくなるのは、家族や友人のSNSで、日本のお花見や紅葉の写真を見た時でした。幼いころから季節の歌を歌い、春夏秋冬それぞれの年中行事を繰り返していくうちに、自分の中に日本の季節感が沁み込んでいるんだなと感じます。カリフォルニアは絵に描いたようなお天気が続く素晴らしい気候です。それでも、蒸し暑い夏の急な夕立や、日没が早くなった木枯らしに感じる冬の訪れなど、四季折々の光景がふと懐かしくなることが多々あります。
便利で近い
スペイン人夫が一番恋しがっているのは、なんとBookoffです。ゲームや漫画が大好きな夫にとってブックオフは夢のような場所。同様にコンビニのピザまんを無性に食べたくなることもあるそうです。もともと東京で同棲していたことも大きく関係していますが、JRや地下鉄の駅、商業施設、数えきれないほどのレストランやカフェ、ブックオフやコンビニが、全て徒歩圏内に揃っている環境は本当に恵まれていたと感じます。ちょっと外食するだけでも車、ダウンタウンに出かけるにはフリーウェイという、だだっ広いアメリカにはなかなか慣れません。
美味しい日本食
食事に関していえば、私はどこの国でもわりと順応する方です。特にここアメリカは先進国なだけあって、アジアの食材も豊富。多少手を加えれば日本と変わりなく料理できます。それでも無性に日本のごはんを食べたくなることがあります。
まずは何より、お米です。安さゆえに、タイ米やアメリカで作られている日本米の類似品を使っていますが、日本食レストランに行くと全てを差し置いて白ご飯が美味しいと感じてしまいます。日本のお米は格別です。(おすすめのアメリカ米については⇒こちら)
続いて梅が恋しくなります。しそのふりかけや梅酒、梅おにぎりなど、子どもの頃から祖母の漬けた梅干しをパクパクくわえて育ったので、急に梅を食べたくなることがよくあります。語学留学時は日本から「ゆかり」を送ってもらったくらいです。日系スーパーに置いてありますが、近所のスーパーは取り扱いがなく、ネットショッピングでもかなり値段が高いので、なかなか手に入りません。
また、海外では冷たい麺を食べる習慣がない国もあります。そうめん、冷麺、冷たいうどんなどが恋しくなることもありました。お寿司やお刺身が大好きな夫は、カリフォルニアロールでは満足がいかないそうで、一時帰国時には「毎日でも回転寿司に行きたい」と繰り返します。(アメリカの回転寿司については⇒こちら)