訪日客数
—日本経済新聞「インバウンド統計レポート」
データによると、2019年4~6月期、依然として日本を訪れる外国の方は増え続けています。確かに、東京はどこに行っても外国人観光客で溢れてます。
国別訪日客数
驚いたのはここから。国別訪日客数の増加率ナンバーワンがスペインだったのです。記事中では、このように分析されていました。
旅行者数では中国や韓国が多いが、伸び率が最も高かったのは25.5%増のスペインだった。和食などジャパンブームが続いており、訪日を後押しした。
—日本経済新聞「インバウンド統計レポート」
25%増加ということは、4人訪日していたところが5人になったということ。かなりの増加率です。日本を訪れるスペイン人が急増しているのはなぜなのでしょう。スペイン人夫と分析しました。
スペイン人が語る“Japón”
夫が日本を初めて訪れたのは3年前。旅行者として親友と東京を訪れたそうです。増えゆく訪日スペイン人の一人でした。10代の頃から日本に関心を持ち、日本語を学んでいた夫。訪れるまでの日本のイメージは、「ハイテクノロジー」「未来的で綺麗な街」「漫画みたいな日常」とだったそうです。最先端の電化製品で溢れたテクノシティー、ごみ一つない整備された街並み、ドラえもんやクレヨンしんちゃんに出てくるような生活…。ところが。やはり住んでみるとギャップも感じたとのこと。
住んで、結婚して、感じるリアルな“Japón”
では、1年間日本に住んでみて、日本人の私と結婚した今、どう感じているのか聞いてみました。一つ目は「意外とヴィンテージ」。東京でも木造の家が残っていたり、キャッシュレスが進んでなかったり、wifi環境が悪かったり…。中でも日本のwifi事情は、訪日客が不満を抱くポイントの一つです。また、「そこまでピカピカ綺麗ではなかった」そう。特に渋谷や新宿は、週末の夜だと結構ごみが気になったんだとか。確かに早朝の渋谷はネズミが走っている姿もちらほら。結構生活感が溢れてます。それから、「生きていくのにお金がかかる」こと。特に東京は、家賃が高い、タクシーが高い、携帯料金が高い…激しく同意します。
なぜ今訪日スペイン人が増えている?
私たち夫婦の推測する「訪日スペイン人が増えている理由」はこうです。
- 飛行機が安くなってる
- 東京2020で注目が集まっている
- アジアそのものへの関心の高まり
- 他の国に比べ安全なイメージ
- 日本の居酒屋スタイルの飲食店がスペインで増えている
あくまで素人分析ですが、確かに私たちの身の回りでも「去年日本に旅行に行ったよ!」「実は日本人女性と結婚が決まったんだ!」と言っているスペイン人の友人が増えてきています。「日本に行ったよ!最高だった!」という口コミこそが次なる訪日スペインの増加につながっていると考えられます。これぞ「お・も・て・な・し」の効果でしょうか。