マドリードで配偶者NIE申請!②~NIE番号公布からカード受理まで~

スペイン人と結婚してマドリードに移住し、配偶者の居住許可NIEを申請しました。オンライン申請から2か月後にOficina de ExtranjeríaでNIE番号を公布され、その後指示された通りAyuntamientoで書類を提出しました。しかしそこから待てど暮らせどNIE本体のカードが公布されず、噂のCitaとり合戦にも参加することに。カード本体を受け取るまでの記録です。
NIE申請から番号公布までは⇒こちら

Toma de Huella(指紋採取)

NIE番号はネット申請から2か月後に無事公布され、保険や公的な手続きをするとき問題なく使えていました。ところが、半年待ってもカード本体の音沙汰がありませんでした。身分証明カードが手元にないのはやはり心もとなくOficina de Extranjeríaに電話。全くつながらず、メール問い合わせも返ってくるまでに2か月を要しました。
振り返ってみると、ネイティブの夫が携わっていたにも関わらず、見落としていたプロセスが1つありました。Ayuntamientoでの手続きから3ヶ月後手元に届いた封書には、NIE番号が正式に処理されたこと、カード申請に必要な提出物のリストが記載されていました。すでに手続きは完了していたので、その後何のアクションもとっていませんでしたが、ここに書かれていたToma de Huella(指紋採取)を見落としていたことが判明。Cita previa extranjeríaのサイトから、CNP(Cuerpo Nacional de Policía)に指紋採取の予約を取り、指紋採取⇒再度Citaをとる⇒カード公布という段取りになっていたようです。
この説明はOficina de ExtranjeríaでもAyuntamientoでも受けておらず、最初から警察署で申請した場合は、申請時に指紋採取も行われると知人から聞き、更に混乱しました。

Cita previa extranjeíra、予約とれない!

CNP(Cuerpo Nacional de Policía)でもこの指紋採取をしていないところもあり、サイトとにらめっこしながらCitaとり合戦に参加することに。とにかくCitaがとれないという噂は聞いていましたが、システムエラーを疑うほど何度挑戦しても“En este momento no hay citas disponibles.(現在予約可能な枠はありません)”と表示されました。非常に不快な予約システムで、2週間に渡り平日毎日挑戦し続け予約に辿り着きました。予約の流れは以下の通りです。(※NIE番号が先に公布され、マドリードでの指紋採取を予約した場合)

  1. Cita previa extranjeríaページ下のAcceder al Procedimientoをクリック
  2. 2ページ目上部の『PROVINCIAS DISPONIBLES』で住んでいる都市を選択しAceptarをクリック
  3. 3ページ目の下部は、一先ず『Oficina』の枠はCualquier oficinaのままで、3つ目の『TRÁMITES CUERPO NACIONAL DE POLICÍA』の枠でPOLICIA-TOMA DE HUELLA(EXPEDICIÓN DE TARJETA), RENOVACIÓN DE TARJETA DE LARGA DURACIÓN Y DUPLICADOを選択、Aceptarをクリック
  4. 4ページ目下部のEntrarをクリック
  5. 5ページ目でIDを選択して入力し、名前と国籍を選択してAceptarをクリック
  6. 6ページ目でSolicitar Citaをクリック
  7. 一度予約可能枠が表示されればボーナスタイムに突入。①からやり直して③で最寄りのOficinaを選択して本予約

なお、指紋採取については、午前中10時、11時台に(運が良ければ)枠が表示されるようで、その時間帯は予測変換を使ってどんどん情報を打ち込み何度も検索をかけました。一定回数を超えるとアクセスできなくなるため、あまりに短時間に集中してアクセスするのもよくないようです。また、やっと枠が表示されても、予約画面のカレンダーの時間表示やセキュリティコードの打ち込みで、慌てて何度もクリックしてしまうと予約不可になってしまうこともありました。予約画面が表示されてからは落ち着いて次の情報が表示されるまで待ち、1回だけクリックする方が安全です。

こうして約1か月後に指紋採取の予約を入れることができました。

AlucheのCNP(警察署)

アルーチェ警察署

AlucheのCNP(警察署)は午前中からごった返していて、外で1時間以上待ちやっと窓口にたどり着きました。妊娠中で臨月だったこともあり夫が付き添いましたが、混雑を知らずに行ったためかなりストレスフルでした。その上窓口の警察官はスマホをいじりながら、EX-17のフォームの記入顔写真の提出を指示してきたためかなり不快でした。初回申請時にEX-19と顔写真は提出済みだったので、NIE番号が手元にあるにも関わらずなぜ同じプロセスを踏むのか意味不明でした。指紋は両手の人差し指のみ採取され、顔写真は仕方なく外の機械で撮り直しました。5ユーロ紙幣が入らないと叫んでいるおばさんや、カードがないから払えないと困っている人もいました。提出済みであっても、念のため顔写真も持参した方が安全です。

やっとすべての申請プロセスを終え、カード受け取りは50日かかると伝えられました。この時点ですでにスペインに来てから1年以上経過しており、カード受け取りにもまたCita Previaが必要と知りがっくりしました。

やっとNIEカードをGET

指紋採取から2か月後、例のごとくカード受け取りはCita previa extranjeríaページから予約をとりました。ここでまた落とし穴がありました。ネット上ではカード受け取りがいろんなCNP(警察署)で可能になっていたため、最初最寄りのCNPで予約し、予約通り足を運びました。ところが、指紋採取と同様のCNPでなければ受け取れないと言われ、結局再度AlucheのCitaとり合戦に参加。受け取りは列が分かれていたので30分ほどで受け取れました。

結局私は、配偶者としてスペインに住んでいくための身分証を手にするまでに1年以上かかりました。旦那さんの会社を通して手続きした友人はずっとスムーズに取得していたのを考えると、個人で情報を集めつつ、たらい回しにいされつつ手続きしていくのはかなり大変でした。それでも、病院に行くにも、郵便物を受け取るにも、パスポートを持ち歩かなくてよくなったのはやはり嬉しいです。
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