【海外移住】住民票は残す?抜く?~専業主婦になった私の場合~

 日本でスペイン人夫と国際結婚をしました。アメリカ移住のため配偶者ビザを手に入れ、婚姻届提出後の名義変更手続き(詳しくはこちら)も無事終えました。ここにきて、海外へ引っ越すにあたって「住民票を残すか抜くか」問題で悩むことになりました。役所の人に質問をしまくった私の経験とともに、住民票を「残す」場合と「抜く」場合のメリット&デメリットを紹介します。

長期で海外に行く場合の住民票

 語学留学、ワーキングホリデー、海外赴任、海外移住など、短期の旅行ではなく1年以上長期で海外に滞在する場合に、この「住民票を残すか抜くか」問題が浮上します。住民票を残す場合は、実家の住所などに住民票を置いたまま海外に行きます住民票を抜くには、「国外転出届」を提出します。1か月前から手続きができるので、出発前日に役所に届け出をする必要はありません。「住民票を残すか抜くか」の決め手となるのが、国民保険年金税金です。

国民保険

 日本で病院や歯医者にいったとき、支払う金額は3割(年齢によっては2割)です。これは国民保険に加入しているおかげ。住民票を抜くと3割負担ではなくなり、医療費の10割を自己負担することになります。

住民票を残すと

〇 一時帰国した際、3割負担で日本の医療を受けられる。

〇 海外での治療でも帰国後の申請で払い戻しになる制度もある。

× 日本の医療を受けなくても保険料を納め続けなくてはならない。

住民票を抜くと

〇 保険料は納めなくてよくなる。

× 日本の医療を求め一時帰国した場合、3割でなく10割負担。

 以前1年間海外ボランティアに参加したときは、迷わず住民票を抜きました。今回は「数年後は日本に戻ってくる計画」「でもいつになるか分からない」ことを踏まえ、住民票を残したままアメリカに移住しようと思っていました。将来日本で子どもを産むという選択肢をとる可能性があるかもしれないこと。また、アメリカに住んでいる間に急に病気になり、日本で医療を受けたくなるかもっしれないというのが主な理由です。

 180度方向転換して「住民票を抜く」という決心に私が至った決め手は、この「国民保険料」でした。前年(1月~12月)の収入をベースに計算されるため、仕事を辞めたばかりの私にはかなり痛い納付額が算出されたのです。日本にいないのに、専業主婦なのに、こんなに納付しないといけないの?!これが決め手となり私は住民票を「残す」⇒「抜く」選択へと変化しました。アメリカでは夫の保険に配偶者として一緒に入れるそうなので、アメリカで信頼できるお医者さん&歯医者さんを探そうと決めました。

年金

 住民票がある限り、納付が義務付けられている国民年金。国民年金保険料は加入者全員一律です。物価などによって年度ごとに決定され、平成31年(令和元年)度は月額16,410円です。ちなみに、将来そのまま海外に住み続けても、手続きをすれば年金はちゃんと受け取れるそうです。

住民票を残すと

〇 将来受け取る額は変わらない

× 日本に住んでいた時と同様に納め続けなくてはならない。

住民票を抜くと

・ 納付は任意になる。

 住民票を「抜く」と決めましたが、年金は日本の口座から自動引き落としの手続きをし、アメリカにいる間も納め続けることにしました。単純に、将来受け取る額が減ってほしくないからです。役所の人に、「アメリカでは就労資格がなく専業主婦だが、日本に帰国してからは働きたい」と人生相談をすると、「帰国してから『付加年金』を検討してみては」とアドバイスされました。月々の保険料に400円上乗せをすることで、将来受給する額をお得に増やすことができるそうです。帰国が決まったら検討します。

税金(住民税)

 住民税は1月1日に住民票があったところに納めます私の場合、年の途中で仕事を辞め、東京から地元に戻りました。会社で勤めていた期間は天引きされていましたが、それ以降の都民税がきっちり請求されました。日本にいない期間も含まれるのでなんだか悔しいですが、仕方ありません。

住民票を残すと

× 日本に住んでいなくても住民税を納め続けなくてはならない

住民票を抜くと

〇 住民税は納めなくてよい

 年の途中で海外移住をしても、1月1日に日本に住んでいた以上請求が来ます。海外にいる場合は「納税管理人」を立てて払わなくてはいけないそうです。以前住んでいた地域の区役所に尋ねると、「6月に請求書が送られてきます」と言われました。私の出発はそれより後だったので、全て自分で払ってから出国できました。来年以降は「海外転出」しているので請求が来ません

途中で住民票を戻す

 5年アメリカに住んだとして、1、2年目は「海外転出」扱い、3年目以降に考えを変えて住民票を実家に戻すこともできるようです。まだまだ勉強中ではありますが、もし数年後考えが変わったら、国民保険の計算方法住民税が課される期間を考慮して住民票を戻せばいいです。

 それにしても、日本の役所は丁寧に対応してくれます。こういう込み入った話はあまり得意ではありませんが、素人にも分かりやすく時間を割いて説明してくれました。いずれ日本に戻ってくる計画なので、世の中の仕組みをもっと学んでいかなきゃなと思います。
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