外国人と結婚した場合
国際結婚で氏変更届を提出した場合、通常の日本人同士が結婚するのと同様、女性側は苗字の変更によって様々な手続きが必要になります。私も夫の外国姓に氏変更をしたので、苗字変更の手続きを行いました。相手が日本人であってもさほど変わりませんが、複合氏(詳しくはこちら)の記載方法には細心の注意を払いました。また、アメリカ移住へのカウントダウンが始まっていたため、スピーディーに進めなくてはなりませんでした。
婚姻届提出後に行った諸手続き
①パスポート申請
配偶者ビザの申請が控えていたため、一番最初に行ったのがパスポートの申請です。切替申請という選択肢もありましたが、新しくパスポートを取り直しても同じように1週間かかること、切替申請だと旧パスポートの残存期間が新パスポートの有効期間になることから、私は新たにパスポートを申請し直しました。新規申請には戸籍謄本が必要とのことだったので、役所で新しい戸籍謄本が準備でき次第申請しました。
パスポートセンターでは、パスポートの記載方法について、夫のパスポートのデータ提示を求められました。日本の戸籍上は複合性もつなげて一つのカタカナ苗字で記載されていましたが、パスポートは複合姓を分けて記載できました。ちなみにスペイン名特有のtilde(アクセント)は日本のパスポートには記載できないそうで、省略されました。
②印鑑作成
印鑑専門店にいって相談しました。チェーン店なだけあって、「外国名の印鑑もたくさん作ったことがある」とベテランの店員さんが相談にのってくれました。夫は当て字で漢字の印鑑を作りたいと言いましたが、外国名の場合、苗字(苗字が長い場合はその一部)をカタカナで印鑑にするのが一般的だそうです。縦書きか横書きかは好みで選べるそうですが、字体についてはあまり凝った旧字体はカタカナ名には向かないらしく、シンプルなものをすすめられました。結局、複合性の片方をカタカナ表記で印鑑にすることに。日常使い用と印鑑登録用で2つオーダーしました。翌日には新しい印鑑が完成しました。
③銀行口座の名義変更
印鑑が完成したら今度は銀行口座の名義変更です。2つ口座を持っていたので、同じ日にどちらも手続きをしました。持って行くものがたくさんあり、銀行によっても異なります。
- 通帳
- キャッシュカード
- ダイレクトバンキングカード
- 届出印
- 新しく登録する印鑑
- 住民票
どちらの銀行でも20分程で手続きは完了。住民票は返却してもらえました。新しい通帳はその場で発行され、キャッシュカードやダイレクトバンキングのカードはその後郵送で届きました。
④クレジットカードの名義変更
私が持っているクレジットカードはオンラインで名義変更が可能でした。しかし、カタカナ記載をしたときの新しい名前が文字数オーバーになり、コールセンターに電話しました。結局、郵送で名義変更を行いました。これは結構時間がかかり、1週間半~2週間で手元に新しいカードが届きました。正直、出発ギリギリでした。外国姓が長い場合は文字数にも注意が必要です。
⑤携帯電話
保険やアパートの賃貸契約、公共料金やインターネットなどの契約がある場合は、その名義変更も必要です。携帯電話も名義変更が必要な契約の一つですが、私はアメリカ行きが決まっていたためプリペイドSIM(詳しくはこちら)で過ごしていました。以前はソフトバンクで携帯電話の契約がありましたが、電話番号をキープしておくだけでも事務手続き3000円+毎月400円弱かかるとのことだったので、思い切って違約金を払い解約しました。